非常に興味深い記事がありましたので紹介します。
あくまで個人的にですが、iOSはAndroidに比べてタッチパネル周りの操作性が格段にいいと思います。
これはAppleが人間の視覚的特徴を逆手にとりストレス軽減につとめているということはわかっていたんですが、まさかここまでやっているとは思いませんでした。
特徴を目にみせアピールするのではなく、人間の感覚に直接働きかけることによって使用感を向上していたんですね。
キーボードは四角くない
iPhone/iPadに込められた「見えないデザイン」 | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
アップルは画面上に表示される「見せかけ」のキーボードとは別に、実際の入力のための別のキーボードを用意しているようだ。画面上の「見せかけ」のボタンは四角いが、実際のタッチセンサー上に配列されているボタンの配列や境界線は6角形になっている。これならば指で触れるポイントが実際に狙っている位置から下ぶれしても、ある程度のミスを防げるというわけだ。
リンク先を見ていただければわかるんですが、iPhoneなどのキーボードは四角ではなく、六角形の形にセンサーが配列されているそうです。タップするとき人間は思ったところよりもちょっと下を押していることに配慮した形です。
実はiPhoneも「母音キー」を大きくしていた
写真で解説する「Xperia」(POBox Touch編) (1/2) – ITmedia +D モバイル
「A」を入力して「あ」を確定したあと、「S」を入力すると、その後に絶対入力されることがない「W」「P」「S」などが画面から消え、その隣の母音のキーが大きくなる。また、そのほかのキーも表示が薄くなり、本来入力すべきキーが見つけやすくなっている。母音キーの拡張は適宜行われるため、「E」キーなどはその時々で広がる方向が異なっていたりする
POBoxでは、子音のキーを押すと、母音のキーが大きくなる機能が内蔵されています。
iOSも採用してくれたらと思っていましたが、目に見えないだけすでに利用しているようです。
iPhone/iPadに込められた「見えないデザイン」 | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
次に、英語で「Go」と入力したとき、キーボードがどのように変化するかを示したのが、真中の図だ。ここでiOSは「Go」の次に続きそうな文字は何かを、英語の辞書などから予測する。頻繁に使われそうなのは「God」や「Good」などの単語。そこで「D」は10、「O」は8と、文字キーの重み付けがほかの文字に比べて大きくなり、(画面上では何の変化もないが)実際のタッチセンサー上の当該文字キーが周囲のキーより大きくなるのだ。逆に「Go」の次に「k」が続くことは考えにくいため、Kの文字の重み付けは必然的に小さくなり、その結果センサー上のこのキーの大きさは小さくなる。 このように、iOSのキー入力システムでは、文字が入力されるたびに、その場その場に応じて各文字キーの大きさを変えることで、スムーズな入力を実現できるようにしているのだ。なお、第3世代iPadで、タッチパネル上のQWERTYキーボードを使ってローマ字による日本語入力を試してみると、「K」「S」「T」などの子音を入力した直後は、「A」「I」「U」などの母音の感度が確実に高まっているのが分かる。
このように、iPhoneでも同じような処理が行われているようです。
実際にiPadで試してみたが、例えば日本語入力で「k」を入力したあとは、かなり広い範囲で「a」のキーが有効であることが確認できた。なにも入力していない時と明らかに範囲が違う。
なんとなく「iOS」のほうがタッチパネルが使いやすいと思っていたのは、このような人間の感覚にうったえる細かい配慮からきていたようだ。目に見えるようにしないところがまた、にくい。
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